はじめに
愛嬌たっぷりで家族思いな性格が魅力のパグ。
そんなパグと暮らす中で、多くの飼い主さんが気になるのが「お留守番」のことではないでしょうか?
「仕事で日中留守にするけど大丈夫?」「長時間の留守番にストレスを感じていない?」「どんな準備をすれば安心?」
実は、パグはとても寂しがり屋で、飼い主と離れることに不安を抱きやすい犬種です。
ですが、適切な環境づくりとトレーニングによって、無理なくお留守番できるようになる子もたくさんいます。
この記事では、パグが安心してお留守番できる時間の目安や年齢別対応、環境づくりのコツ、トラブル予防のポイントまでをわかりやすく解説します。
パグがお留守番を苦手とする理由
パグは人との絆が強く、飼い主に寄り添うような生活を好む犬種です。
そのため、ひとりになる時間が長すぎるとストレスを感じやすく、分離不安や問題行動につながることもあります。
- 寂しがり屋で甘えん坊:常に人と一緒にいたがる傾向が強い
- 環境の変化に敏感:生活リズムが乱れると不安になる
- 感情表現が豊か:ストレスや不安を吠えやいたずらで表すことがある
こうした性格的な背景から、パグにとって「お留守番の環境」が大きな意味を持ちます。
年齢別|パグのお留守番時間の目安
年齢 | お留守番の目安時間 |
子犬(〜6か月) | 1〜3時間程度 |
成犬(1〜6歳) | 4〜6時間(最大でも8時間未満) |
シニア犬(7歳〜) | 2〜5時間 |
※年齢だけでなく、個体の性格や健康状態にも配慮することが大切です。
安心して留守番できる環境づくりのポイント
1.安全なスペースの確保
パグはいたずら好きな面もあり、コードや布製品をかじるなどの誤飲事故も懸念されます。
留守番中はサークルやケージ内で過ごさせ、安全な環境を整えましょう。
- サークル内にベッド・トイレ・水を設置
- 誤飲の危険がある物は手の届かない場所へ
- 床は滑りにくいマットなどを使用
2.室温と湿度の管理
短頭種のパグは暑さにとても弱く、熱中症リスクも高いため、留守中の室温・湿度管理は必須です。
- 室温:22〜25℃をキープ
- 湿度:40〜60%が理想
- 冷房・暖房タイマーやサーキュレーターの併用もおすすめ
3.退屈しのぎの工夫
長時間のひとり時間は退屈を感じやすく、ストレスが溜まりがち。
知育玩具やおやつ入りコングなどを活用し、気を紛らわせてあげましょう。
- コングにフードやペーストを詰めて冷凍
- 噛み応えのある安全なおもちゃを複数用意
- 留守番中に聞かせるBGMや飼い主の声を録音した音声も効果的
4.外の音や物音対策
不意な物音に驚いて吠えたり、不安になることがあります。
カーテンを閉めて視界を遮ったり、テレビやラジオを小音量でつけておくと安心感につながります。
留守番トレーニングのステップ
ステップ1:短時間の外出からスタート
まずは5〜10分の外出を繰り返し、少しずつ離れる時間に慣れさせましょう。
帰宅後は騒がずに自然に接するのがポイントです。
ステップ2:在宅中も“ひとり時間”を作る
飼い主が在宅している時でも、別の部屋で過ごす練習を取り入れ、常に人と一緒でない状況に慣れさせます。
ステップ3:外出前・帰宅時の演出に注意
出かける前に「行ってきます」など特別な言葉をかけず、淡々と出発することで、外出=特別なことという意識を減らせます。
帰宅後も興奮せず、まずは落ち着かせてからスキンシップを。
留守番中に起きやすい問題と対処法
行動 | 主な原因 | 対策 |
無駄吠え | 不安・寂しさ・警戒心 | 生活音・知育おもちゃで気をそらす |
家具破壊 | 退屈・ストレス | 留守番トレーニング+運動の習慣化 |
トイレ失敗 | 不安・我慢の限界 | トイレの位置見直し、トイレ休憩確保 |
嘔吐・下痢 | 緊張・食事内容の影響 | フード変更や環境見直し、動物病院相談 |
問題が続く場合は、無理に自宅で対処しようとせず、ドッグトレーナーや動物病院へ相談するのも選択肢です。
おすすめのサポートアイテム
- 知育玩具(コング、ノーズワークマット)
- ペットカメラ(留守中の様子確認・声かけが可能)
- 自動給餌器・給水器(長時間留守時にも便利)
- 冷感マット・ヒーター(季節に応じた温度対策)
- BGM機能付きデバイス(ペット向け音楽を流す)
まとめ
パグのお留守番は、「何時間まで大丈夫か?」という時間だけでなく、どれだけ安心できる環境を整えてあげられるかが大切です。
寂しがり屋で繊細な一面を持つパグには、少しずつの慣れと、心のケアが必要不可欠です。
飼い主の思いやりと準備によって、パグは留守番の時間もリラックスして過ごせるようになります。
大切な家族の一員が安心してお留守番できるよう、今日から少しずつ工夫を始めていきましょう。
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