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パグの寿命と健康管理|長生きのためにできることとは?

目次

はじめに

ユニークなしわくちゃ顔にくりっとした大きな瞳。

愛嬌たっぷりの見た目と甘えん坊な性格で多くの人に愛されるパグ。

そんなパグとできるだけ長く一緒に過ごしたいと思うのは、飼い主として自然な願いです。

パグの寿命は平均して12〜15歳と言われていますが、その寿命をまっとうするためには、日々の健康管理がとても重要です。

特に、パグは体型や体質の特徴から、いくつかの病気にかかりやすい傾向があります。

この記事では、パグの寿命に影響する要因や健康を維持するための具体的な方法、気をつけるべき病気、年齢別のケアポイントまで、詳しく解説します。

パグの平均寿命と長生きの傾向

パグの平均寿命は12〜15歳前後とされていますが、なかには18歳以上まで元気に過ごす子もいます。

個体差はありますが、遺伝的な要因・生活習慣・食事・運動・医療環境などが寿命に大きく関係します。

他の小型犬と比べても平均寿命はやや短めとも言われるパグですが、それは以下のような特性が関係しています:

  • 短頭種で呼吸器系が弱い
  • 太りやすい体質
  • 皮膚トラブルが起きやすい
  • 目や耳のケアが必要

こうしたリスクを適切に管理することで、健康寿命を延ばすことは十分に可能です。

パグがかかりやすい主な病気と予防法

呼吸器系のトラブル

短頭種特有の「短頭種気道症候群」により、呼吸がしづらくなることがあります。いびきがひどい、ガーガーと苦しそうな呼吸をするなどの症状が見られたら要注意です。

予防・対策:

  • 夏場の室温管理を徹底する(エアコン必須)
  • 首輪ではなくハーネスを使用
  • 太らせない
  • 呼吸が荒くなるほどの激しい運動は避ける

肥満

パグは食欲旺盛なため、カロリー管理を怠るとすぐに太ってしまいます。

肥満は関節や心臓、呼吸器に負担をかけ、寿命を縮める要因となります。

予防・対策:

  • 毎日の食事量と間食を記録し管理
  • 定期的な体重測定
  • 低カロリー・高たんぱくのフードを選ぶ
  • 定期的な運動を心がける(1日2回の散歩など)

皮膚疾患(アレルギー・脂漏症など)

顔のシワや皮脂分泌が多い体質から、湿疹やかゆみ、炎症を起こしやすいのもパグの特徴です。

予防・対策:

  • 定期的に顔のシワの汚れを拭き取る
  • 入浴・シャンプーは月1〜2回を目安に
  • アレルギー対応のフードに切り替える

目の病気(角膜炎・結膜炎・眼球突出など)

パグは目が大きく突出しているため、ちょっとした衝撃でも傷がつきやすいです。

予防・対策:

  • 散歩中は草むらなど目に障害が起きる場所を避ける
  • 目やにや涙の量に変化があればすぐに病院へ
  • 乾燥がひどい場合は点眼で保湿

長生きするための生活習慣のポイント

1.適切な食事管理

栄養バランスの良いドッグフードを中心に、年齢や体質に合った食事を与えることが基本です。

消化吸収に優れたタンパク質や、皮膚・毛並みを整える脂質、腸内環境を整える食物繊維などがバランス良く入ったフードが理想的です。

また、パグは「早食い」傾向があるため、食事の時間をゆっくり取れるように食器を工夫することも有効です。

2.適度な運動とストレス発散

激しい運動は必要ありませんが、適度な散歩や遊びは肥満防止だけでなく、心の安定にもつながります。

1日2回、15〜30分程度の散歩が推奨されます。

知育トイやノーズワークなどを取り入れて、家の中でも脳を刺激してあげましょう。

3.定期的な健康診断

年に1〜2回の健康診断を受けることで、初期の疾患を早期に発見できます。

特に7歳以降のシニア期には、血液検査や内臓のチェックも欠かせません。

ワクチン接種、フィラリア予防、ノミダニ対策も忘れずに行いましょう。

4.安心して過ごせる環境づくり

パグは暑さに非常に弱いため、室内温度管理は必須です。

25度前後の快適な室温を保ち、湿度も40〜60%をキープしましょう。

床材は滑りにくく、関節に優しい素材を選ぶとより安心です。

年齢別の健康ケアと接し方

子犬期(〜1歳)

  • ワクチン接種と初期の健康診断を済ませる
  • 運動よりも社会化を重視
  • 消化が良く成長に必要な栄養が含まれる子犬用フードを与える

成犬期(1〜6歳)

  • 肥満予防と運動習慣を身につける
  • 年1回の健康診断を受ける
  • 皮膚と目のトラブルに注意

シニア期(7歳〜)

  • 年2回の健康診断+血液・内臓チェック
  • シニア向けの低脂肪・高繊維のフードに切り替える
  • 関節サポート成分(グルコサミン、コンドロイチン)を取り入れる
  • 昼夜逆転や認知機能の変化に気づいたら動物病院へ相談

飼い主としてできること

健康手帳をつける

体重、食事量、排便、排尿、様子の変化を日記のように記録しておくと、異変に気づきやすくなります。

通院時の参考にもなります。

スキンシップの時間を大切に

毎日のブラッシングやスキンシップを通じて、しこりや痛み、かゆみなどの異常に早く気づくことができます。

何よりも愛犬との絆を深めるための時間でもあります。

愛情と信頼をたっぷり注ぐ

ストレスの少ない生活環境は、犬の免疫力にも直結します。

優しく接し、穏やかに過ごせる空間を保ってあげることが長生きの秘訣です。

まとめ

パグは愛嬌のある表情と性格で、家族に大きな癒やしを与えてくれる存在です。

一方で、体質的なリスクも抱えているため、日々のケアや生活習慣には細やかな注意が必要です。

食事、運動、医療、環境、そして愛情。この5つをバランス良く整えることが、パグの健康寿命を延ばし、長く幸せに暮らすためのカギとなります。

今日からできる小さな工夫を積み重ねて、大切な家族であるパグとの時間をより豊かに、より長く楽しんでいきましょう。

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